この記事の内容

  1. 36協定の基本:上限時間と罰則
  2. 変形労働時間制とシフト管理の関係
  3. Excel管理で起きる法令違反リスク
  4. パシャシフトの設定手順
  5. 監査対応レポートの活用

2019年の働き方改革関連法施行により、36協定の時間外労働上限規制が罰則付きで適用されるようになりました。中小企業への猶予期間も2020年に終了しており、現在はすべての企業・事業所が上限規制を守る義務があります。シフト制の職場では、シフトを組む段階から時間外累計を意識しないと、月末になってから「今月Aさんがもう46時間の時間外になっている」と気づくことになります。

36協定違反は「6か月以下の懲役または30万円以下の罰金」 労働基準法第119条により、時間外労働の上限規制違反は刑事罰の対象です。法人も含めた両罰規定のため、会社と担当者の両方が処罰される可能性があります。

1. 36協定の基本:上限時間と罰則

📋 時間外労働の上限(一般条項)

シフト管理の観点から特に重要なのは「月45時間」の壁です。月末に近づいてから残業が多くなるのを防ぐためには、シフト作成の段階で「この人はあと何時間入れられるか」をリアルタイムで把握できる仕組みが必要です。

2. 変形労働時間制とシフト管理の関係

変形労働時間制とは、特定の週・日に所定労働時間を超えて働かせる代わりに、他の週・日は短縮することで、清算期間(1か月・3か月・1年)を通算して法定労働時間内に収める制度です。介護・医療・小売・製造業など、繁閑が大きい業種で広く採用されています。

主な変形労働時間制の種類
種類清算期間主な採用業種シフト管理上のポイント
1か月単位 1か月以内 医療・介護・製造 月の総所定時間が法定内かを月次で管理。最も一般的。
1年単位 1年以内(労使協定が必要) 小売・観光・農業 繁忙期に長時間、閑散期に短時間。1日10h・週52hの上限に注意。
フレックスタイム制 最大3か月 IT・事務職 シフト固定型より自由度が高いが、コアタイムの確保が必要。
変形労働時間制でも36協定の時間外上限は適用されます 「変形労働を導入しているから残業は法定内」と誤解されるケースがあります。清算期間内に法定時間を超えた分は時間外として扱われ、36協定の上限規制が適用されます。

3. Excel管理で起きる法令違反リスク

4. パシャシフトの設定手順

  1. 所定労働時間と36協定の上限値を設定する
    「設定 → 労務設定」から、1日・週・月の所定労働時間と、36協定の時間外上限(月45h・年360h、または特別条項の値)を入力します。
  2. 変形労働時間制の清算期間を設定する(採用している場合)
    「1か月単位」「1年単位」を選択し、清算期間の開始日と週平均の法定時間(40h)を設定します。これにより、シフト生成時に清算期間全体での総時間が法定内かチェックされます。
  3. スタッフごとの月間時間外累計をリアルタイムで確認する
    シフトを組む過程で、各スタッフの「当月時間外累計」がダッシュボードに表示されます。40時間を超えると黄色、45時間を超えると赤でアラートが出ます。
  4. 時間外上限に近いスタッフはシフト生成対象から自動除外する
    制約設定で「月間時間外〇時間以上のスタッフには時間外シフトを組まない」を設定できます。これにより、知らずに上限を超えてしまうリスクをゼロにできます。

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設定方法はサポートスタッフが丁寧にご説明します。

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5. 監査対応レポートの活用

労働基準監督署の調査が入った場合、「誰がいつ何時間働いたか」の記録を提出する必要があります。パシャシフトでは、月次・個人別の労働時間集計レポートをPDF出力できます。

レポートに含まれる主な情報 ①スタッフ別・月別の所定時間・時間外時間・休日労働時間、②36協定の残り上限時間、③変形労働の清算状況(採用している場合)、④過去12か月の時間外推移グラフ。これらを1クリックでPDF出力できます。

記録保存の義務について

労働基準法第109条により、労働時間に関する記録は3年間の保存義務があります(2023年の法改正により、2024年4月以降は5年間に延長予定)。パシャシフトはクラウドで自動バックアップされるため、Excel管理で起きがちな「ファイルが消えた」「上書きして元のデータがない」という事態を防ぎます。

管理方法時間外の即時把握違反リスクの事前検知監査対応記録
Excelシフト表❌ 月末集計❌ 対応不可⚠️ 手動管理が必要
パシャシフト✅ リアルタイム✅ アラートで事前通知✅ 自動PDF出力